腰痛治療最前線―TMSジャパン公式サイト-治療法のご案内







治療法のご案内

読書療法

腰痛疾患に対して読書療法(Bibliotherapy)が有効だという事実は、すでに数多くの研究によって証明されています。ただしその内容は科学的根拠に基づいたもの、すなわち「生物・心理・社会的疼痛症候群」という新しい腰痛概念に基づいていなければなりません。

アメリカ内科学会とアメリカ疼痛学会が発表した最新の腰痛診療ガイドラインでも、「根拠に基づく腰痛情報を提供し、活動性を維持するようアドバイスするとともに、有効なセルフケア対策について指導すべき」として、読書療法を強力に推奨しています1)2)3)
腰痛の読書療法


読書療法はいつでもどこでもできますし、他の治療法より費用がかかりません。コストパフォーマンス(費用対効果)の高い治療法のひとつとして、まずは読書療法を試してみることをお勧めします。

腰痛の読書療法についてはこちらをご覧ください。


文献
1) Chou R. et al, Ann Intern Med, 2007, 147(7): 478-91.
2) Chou R. et al, Ann Intern Med, 2007,147(7): 492-504.
3) Evidence Review: APS Clinical Guideline for the Evaluasion and Management of Low Back Pain (2009)

腰痛治療セミナー

腰痛治療セミナーは、TMSジャパンがもっとも力を入れているメイン治療プログラムです。

世界中のすべての腰痛診療ガイドラインがエビデンスに基づく患者教育を推奨すると勧告していることから開発した「TMSジャパン・メソッド」ですが、まずは情報の真偽を見極める能力(メディアリテラシー/ヘルスリテラシー/サイエンスリテラシー/メディカルリテラシー)を育み、弱者を食い物にするクワッカリー(健康詐欺・インチキ療法)を見抜く眼力を身に付けていただこうと思います。


次に、EBM(根拠に基づく医療)の根幹にある「目の前にいる患者に」「どんな介入をすると」「他の方法と比べて」「結果にどんな差があるのか」という考え方を学んでいただきます。つまり、複数の治療法を比較した場合、どの治癒率がもっとも高いかをしっかり把握するということです。時代遅れの常識に縛られていたり、根拠のないうわさ話や評判に振り回されていると、腰痛問題はいつまで経っても解決しないからです。

そして腰痛の発症・慢性化・再発に関与している心理・社会的危険因子(7つのカテゴリーで50の危険因子が存在)をチェックしていただき、それらの危険因子を取り除く方法をいくつかご紹介します。

「ある人に魚を一匹与えれば、その人は一日食える。魚の取り方を教えれば、その人は一生を通して食える」という中国のことわざがあります。その場しのぎの腰痛治療ではなく、一生を通して使える現時点で最善の腰痛対策をお伝えしたいと考えています。

TMSジャパンが自信を持ってお勧めする腰痛治療セミナーの詳細はこちらをご覧ください。参考までに 受講者の声にも目を通していただければ幸いです。


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個人治療プログラム

セミナー形式の腰痛治療プログラムには残念ながらいくつかの問題点があります。

第1に、いくらエビデンスに基づく患者教育といっても受講者全員が100点満点を取れるわけではありません。第2に、その場では理解したつもりでも 記憶は時間とともに薄れてゆくものです。第3に、誤った情報が渦巻く海原へ戻った受講者はその荒波の中で溺れてしまう可能性があります。第4に、圧倒的大多数が時代遅れの腰痛情報を信じているために孤独感に押し潰されるかもしれません。
腰痛の個人治療プログラム


これらの問題点を補うために教材としてテキストの他にDVDも付けているわけですが、腰痛治療セミナーの致命的欠陥は情報の一方通行であるという点です。たしかに質疑応答は可能ですけれども、受講者一人ひとりの価値観とその状況に耳を傾け、ともに最善の医療方針を模索する時間がないのです。

そこでアメリカ内科学会とアメリカ疼痛学会が発表した最新の腰痛診療ガイドラインでも推奨しているように、1対1で話し合う個人治療プログラムをご用意しました。腰痛治療セミナーを受講してもいまひとつ改善しない方、まだまだ疑問点がある方、心理・社会的危険因子をうまく取り除けない方、個人的な問題についてじっくり話し合いたい方は、お気軽に個人治療プログラムを利用されることをお勧めします。

個人治療プログラムの詳細はこちらをご覧ください。


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講演会

不定期ではありますが、「根拠に基づく腰痛治療入門」と題して、腰痛治療セミナー「TMSジャパン・メソッド」をコンパクトにまとめた2時間ほどの講演会を各地で行なっています。

予後の悪い患者の特徴に、「腰痛は有害なものである、重い障害を招く危険性があると思い込んでいる」「痛みを恐れて身体を動かすことを避 けている」「抑うつ状態や引きこもり傾向にある」「自ら積極的に治そうというより、むしろ誰かに治してもらおうと考えている」があります。

講演会―根拠に基づく腰痛治療入門
また、腰痛を慢性化させる治療者の特徴に、「痛みに対する視野の狭い医学モデルに固執し、長期的プランもないまま一時的な鎮痛処置に重点を置く」「専門家に任せておけばいいといって、自分で治そうという意欲を失わせる」「機能回復へ向けた介入を行なおうとしない」「過剰な検査を行ない、壊れた部品仮説を信じ込ませようとする」があります。

このふたつの特徴は、世界に先駆けて「イエローフラッグ」(心理・社会的危険因子)という概念を提唱した、ニュージーランドの政府系補償機関であるACC(事故補償公団)が腰痛診療ガイドラインの中で明らかにしていることです(『急性腰痛と危険因子ガイド』参照)。

こうした発見は全体のほんの一部でしかありませんが、従来の標準的な治療に比べると治癒率と満足度が高く、再発率と医療費を低く抑える方法がすでに判明しています。それらをかいつまんでお伝えしようというのが「根拠に基づく腰痛治療入門」です。

時間が限られている講演会とはいえ、TMSジャパンが開発した腰痛治療セミナー「TMSジャパン・メソッド」の内容を垣間見ることができます。機会がありましたらぜひ一度お越しください。近年の腰痛医療の進歩に驚かれることでしょう。

「根拠に基づく腰痛治療入門」の詳細はこちらをご覧ください。


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DVD販売

TMSジャパンが提供するメイン治療プログラムの「TMSジャパン・メソッド」にしても、個別に対応できる「個人治療プログラム」にしても、東京の六本木・品川・恵比寿で開催しています。

ところが慢性腰痛で苦しんでいる方の中には、家から一歩も外に出られないという方や最寄の駅まで歩けない、電車に乗れないという方がいらっしゃいます。
腰痛治療セミナーのDVD販売


もちろん、東京から遠く離れた場所にお住まいで、交通費や宿泊費などを考えると腰痛治療セミナーにはとても行けそうにないという方も大勢いらっしゃいます。

そういう方々のために、腰痛治療セミナーを収録したDVDをいくつかご用意させていただきました。商品によっては教材も付いていますので、ご自宅にいながら東京の腰痛治療セミナーを受講することができます。

情報は鮮度が命ですから、より新しい「TMSジャパン・メソッド」の方がより効果的ですが、ひとりでも多くの方に腰痛の真実を知っていただきたいので、過去の腰痛治療セミナーを安価にて提供しております。ぜひとも「生物・心理・社会的疼痛症候群」という新たな腰痛概念に基づく治療法、現時点で最善の腰痛対策を身に付けていただきたいと思います。

腰痛治療セミナーを収録したDVD販売の詳細はこちらをご覧ください。


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メールカウンセリング

腰痛疾患を治療する上でもっとも重要なのは、腰痛に対する時代遅れの考え方を改めることです。だからこそ最新の腰痛情報を収集すべく努力を続けているわけですが、TMSジャパンが提供している情報は長谷川淳史代表の薄っぺらな知識や経験によるものではなく、世界トップクラスの研究者たちが生涯をかけて解き明かした事実、世界中の頭脳を結集して得られた事実です。

ところが情報化社会となって腰痛に関する情報が氾濫している昨今、何を信じてよいのか判らずにドクターショッピングを繰り返す腰痛ジプシーと呼ばれる人たちが増えています。メディアリテラシー(情報の真偽を見抜く能力)教育の後進国だからでしょうか、わが国の人々は事実より根拠の曖昧なインターネットを含むメディア(テレビ・健康雑誌・書籍・新聞など)からの情報を信じる傾向が強く、いとも簡単に不安や恐怖を煽られてしまいます。情報を提供する側も受け取る側も、こうした心理・社会的因子が腰痛を慢性化させていることに気づいていないようです。

2000年6月14日にTMSジャパン公式サイトをオープンして以来、国内外を問わず1日に数10通のEメールによるご相談を受けてきましたが、1対1のメール交換による高い有効性が確認できました。そこで2002年1月よりEメールによる有料カウンセリングを行なっています。

具体的にはTMSジャパン代表の長谷川淳史が宿題を出し、それにお答えいただくという作業を30回繰り返すわけですが、毎日大量のメールを処理しなければならない関係で、こちらからの返信に少々時間がかかる場合があります(状況により1週間~3週間)。 そういう意味ではじっくりと腰を据えて取り組む治療プログラムといえるかもしれません。


メールカウンセリングの詳細はこちらをご覧ください。


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腰痛掲示板

BBS(Bulletin Board System)と呼ばれる電子掲示板は、インターネットの普及に大きく貢献しました。ネット上のコミュニケーションといえばすぐに掲示板が頭に浮かぶほど、インターネットを使える環境にある方にとっては身近な存在だと思います。おそらくあなたも、このサイトにアクセスするまでには腰痛に関するあらゆる掲示板を覗いてきたのではないでしょうか。

これはわが国に限ったことではなく、海外でも腰痛について話し合う掲示板が数え切れないほど存在するようです。となれば掲示板の有効性が気になるところですが、慢性腰痛を対象に読書療法&ビデオ&電子掲示板群と対照群を比較した結果、前者の方が疼痛(p=0.045)・活動障害(p=0.02)・役割機能(p=0.007)・健康状態(p=0.001)に改善がみられたという研究があります1)

読書療法とビデオを併用した研究ですから、これだけで掲示板が有効だとはいえません。しかし、アメリカ内科学会とアメリカ疼痛学会が発表した最新の腰痛診療ガイドラインは、「根拠に基づく腰痛情報を提供し、活動性を維持するようアドバイスするとともに、有効なセルフケア対策について指導すべき」と勧告していますから2)3)4)、新しい腰痛概念をよく理解している人のアドバイスは腰痛治療に役立ちそうです。


腰痛の苦しみは経験した者でなければなかなか理解できないものです。ひとりで苦しんでいないで、時には同じ苦しみを味わった諸先輩方の智恵を拝借してみようではありませんか。ひょっとすると親切な方が勇気づけてくれるかもしれませんし、ヒントになりそうなアドバイスをいただけるかもしれません。

TMSジャパンの腰痛掲示板はこちらにありますので、勇気を出して書き込んでみてください。

腰痛掲示板


ただし、注意していただきたいことがあります。匿名の掲示板だからといって何を書き込んでもいいというわけではありません。次のような書き込みは削除の対象となります。(1)訪問者が不愉快になるような誹謗中傷・個人攻撃・暴言。(2)議論や論争が予期される発言。(3)正当な発言であっても当サイトが暴言と判断した場合。(4)過去に荒らし発言を確認した方の発言。(5)アダルトサイトへのリンクや当サイトが不適切と判断したリンクの投稿。

TMSジャパンの腰痛掲示板は元々ユーモア療法とグループミーティングを目的としたものです。痛みに苦しんでいる方々にとって憩いと安らぎの場となるように、明るく楽しいものにしていきたいと思っています。どうかご協力をお願い致します。

文献
1) Lorig K. et al, Arch Intern Med, 2002, 162(7): 792-6.
2) Chou R. et al, Ann Intern Med, 2007, 147(7): 478-91.
3) Chou R. et al, Ann Intern Med, 2007,147(7): 492-504.
4) Evidence Review: APS Clinical Guideline for the Evaluasion and Management of Low Back Pain (2009)


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